犬のお風呂(湯船)に適切な温度や回数とは?夏は犬が気絶・疲れる事を考慮する!

この記事では、夏の時期に行う犬のお風呂(湯船)温度や回数の目安を紹介しつつ、夏の時期に注意しておきたい、お風呂で犬が気絶や疲れる理由についても詳しく解説していきますね。

夏は一年の季節中でも、ノミやダニ、または花粉などの犬の皮膚への影響が最も多い季節となり、虫や花粉などのアレルギーから犬の皮膚を守る為にもお風呂(湯船)へ定期的に犬を入れる事がとても大切になってきます。

また、ターンオーバー(新陳代謝)の周期(皮膚の生まれ変わり)も考慮してシャンプーをしてあげなくてはなりませんが、犬個々の体質や年齢、または皮膚疾患等の影響で一般的目安とされるお風呂の頻度は大きく異なります。

では、『一般的夏のお風呂(湯船)温度・回数』と、『個々の体質や年齢を考慮した、夏のお風呂温度・回数』では、一体どのように違うのかも含め見ていきましょう。

夏のお風呂(湯船)温度と回数とは?

一般的夏のお風呂(湯船)温度と回数はコレ!

犬が夏の時期に入るお風呂(湯船)の一般的目安である〝温度〝と〝回数〝は以下の通りになります。

  • お風呂(湯船)温度
    • 30℃〜38℃
  • お風呂(湯船)回数
    • 月1〜2回

夏のお風呂温度を30℃〜38℃に設定する理由や、お風呂回数を月1〜2回にする理由は以下の通りです。

  • お風呂温度を30℃〜38℃に設定する理由
    • 犬は体温調節が苦手な動物であり、犬の平均体温(38℃〜39℃)を超えたお風呂の温度は、犬が熱中症やチアノーゼを起こす原因となる
    • 夏の時期は外気温が高く、気温による影響で既に犬の体温が高まっており、熱中症を引き起こす可能性が十分に考えられます。その為、現状の体温を超えないように調整する必要がある
    • 犬の表皮の厚さは人間の1/5とされており、とてもデリケートな皮膚をしています。その為、『人間が暖かい』と感じる温度(40〜42℃以上)で犬が火傷を負う可能性が考えられる
  • お風呂の回数を月1〜2回行う理由
    • ノミやダニの駆除、又は増殖させない対策の為
    • 春から夏にかけて活発化(植物による)する植物(ブタクサなど)の中には、犬が花粉症を患う植物が含まれています。その為、散歩などの外出先で付着した花粉を落とす為に短いスパンの定期的なお風呂が必要になる
    • 犬の皮膚は一定の周期(約20〜25日)で生まれ変わり、古い皮膚が汚れ(フケ)として出てくる為に周期に合わせたお風呂回数が必要になる

犬の皮膚は基底層と呼ばれる表皮の一番下で作られた細胞が、一定の周期(約20〜25日)で肌の表面に現れます。新しい皮膚が肌の表面に現れると、以前まで肌を守ってきた皮膚(角質層)はフケ(汚れ)となり剥がれ落ちていきます。

この一定の周期で皮膚が生まれ変わることを〝ターンオーバー(新陳代謝)〝と呼ぶ。

犬のターンオーバーは特に重要で、ターンオーバーを無視した数ヶ月に一回のお風呂や、頻繁(毎日や数日おき)に行うお風呂は、犬の皮膚状態を悪化させ皮膚の免疫力を低下させる原因となります。

  • 数ヶ月に一度お風呂に入る場合
    • 古い皮膚の汚れ(フケ)や雑菌が蓄積され、皮膚にダメージが入る事で免疫力が低下し、皮膚炎や脱毛症などを引き起こす原因となる
  • 頻繁にお風呂へ入れる場合
    • 皮膚の周期途中でシャンプーを行うと、皮膚の形成が上手く行われず隙間だらけの角質層が生まれてしまいます。隙間の多い角質層は雑菌の侵入や外敵脅威(紫外線など)に晒されやすく、皮膚の免疫力が大きく低下する原因となる

これが一般的目安のお風呂(湯船)温度・回数と理由になります。

では、個々の犬の体質や年齢によって異なるお風呂(湯船)の温度・回数について、犬が疲れる・気絶する原因を含みつつ見ていきましょうね。

犬が疲れる気絶する事を考慮した個々の犬に合わせたお風呂とは?

個々の犬の体質や年齢で異なるお風呂の温度と回数はコレ!

一般的目安と異なるお風呂(湯船)温度と回数に該当する、犬の年齢や体質は以下の通りになります。

  • 老犬
  • 仔犬
  • 皮膚疾患
  • 花粉症
  • 暑さに弱い犬種
  • ストレスを感じやすい子

では、それぞれがどういった理由から、一般的目安のお風呂温度と回数が異なるのかを、犬がお風呂で疲れる・気絶する原因とともに見ていきましょうね。

老犬や仔犬

老犬や仔犬は成犬と違い、体力が衰えている、又は体力が少ない事が理由で、一般的目安となるお風呂回数や温度だと体力を奪われてしまい、犬が疲れる・気絶・熱中症を引き起こすなどの可能性が成犬よりも高くなっています。

特に夏の時期は暑い気温の影響で犬はお風呂に入る前から、既に体力を奪われています。その為、体力の少ない老犬や仔犬が一般的目安温度の38℃でお風呂に入ってしまうと、犬がチアノーゼや熱中症によりシャンプー中に気絶する事も十分にあり得ます。

さらに心臓病を持っている子や、老犬になり心肺機能が低下した犬は、お風呂温度と室温に大きな差があると心臓に大きな負担をかける原因となります。

この事から、老犬や仔犬の年齢層ではお風呂の温度を室温と同程度に設定する、又は温度差を出来る限り縮める必要があります。しかし、あまりにもお風呂の温度が低い(冷たい)と犬の皮膚の汚れが落ちにくくなりますので、25℃〜32℃の温度に設定してあげると良いかと思います。

この他にも高齢犬や小型犬、短頭種(パグなど)の犬は、気管虚脱などの気管が弱い傾向にあります。お風呂場などの高湿度な環境下では咳が出やすくなり、湿度やお湯の影響で犬が息苦しくなり呼吸困難・気絶などを引き起こす事も十分に考えられます。

犬をお風呂に入れる際は温度だけではなく、空気の循環にも注意を向ける必要がありますね。

お風呂場の湿度を取り除くには換気扇だけに頼るのではなく、お風呂場の扉を開けて、空気を循環させるのが湿度や熱気を取り除く上で一番理想的な対策となります。

また、お風呂の回数は犬の体力があるかどうかを自身で判断した上で、犬が疲れる事の無いように月1回から2ヶ月に1回程度と、その子の体力と相談した上で決めてあげると良いですね。

特に仔犬(最初、又は2回目のワクチン接種を澄ました3ヶ月以降)はまだお風呂に慣れていませんので、初めは25℃〜30℃程度のぬるま湯でお風呂へ浸かるだけに留めておき、1ヶ月に1回、又は2ヶ月に一回程度の期間で少しずつお風呂に慣れさせていくのが良いかと思います。

我が家のポメラニアン〝そら〝は、シニア犬で心臓病を患っていますので、お風呂の回数は2ヶ月に1回程度、お風呂の温度は30〜32℃を基本としています。

また出来る限り、体温を上げない為にも浴室冷房を稼働させ、お風呂場の扉を解放して、熱気が溜まらないよう空気循環出来るように心掛けています。

皮膚疾患や花粉症

皮膚疾患や花粉症を患っている子は症状にもよりますが、掛かりつけの動物病院から『毎日のお風呂』や、『2日〜3日に1回のお風呂』を勧められているかと思います。

このアレルギー疾患などの影響で獣医師さんから、指導を受けている場合は、その指示に従い獣医師さんとしっかり相談しながら夏場のお風呂温度や回数を決めていくと良いですね。

ただし、ここで注意しておきたいのはお風呂とは、『お湯に浸からせるだけ?』か『シャンプーを含めて』なのかです。

基本的にお湯に浸からせるだけであれば、犬は毎日でも問題は無い(年齢や体力などを考慮しない場合)とする方も多いのですが、シャンプーは犬の皮膚を痛める原因となります。

その為、『お湯に浸からせるだけなのか?』それとも、『シャンプーを含んだ上で行うのか?』をしっかりと獣医師さんに聞いておきましょうね。

また『犬が花粉症になるのか?花粉症とお風呂の関係性とは何だろうか?』と気になった方は、下記のリンクで詳しく解説していますので、是非参考にして見てくださいね。

暑さに弱い犬種

暑さに弱い犬種として代表的なのは、北方系原産のダブルコートを纏ったポメラニアンやサモエド、マズル(口先)の短いパグなどが挙げられます。

これらの犬種は夏の暑い気温にとても弱く、一般的目安となるお風呂の温度(38℃)でも犬が疲れる、熱中症を引き起こし気絶するなどの危険性があります。

暑さに弱い犬種は25℃〜32℃を目安(ポメラニアン達を長年お風呂に入れてきた私の経験上)として考えておくのが良いかと思います。

また暑さに弱い犬種は、お風呂場の湿度や空気中の熱気でも体力を奪われ、犬が疲れる原因となりますので、お風呂場の換気扇と扉を開けて空気をしっかりと循環させておきましょう。

もし、犬が『ハッハッ』と短く荒い呼吸(パンティング)をしている場合は、血液中の酸素が足りない、体温が上昇している状態となりますので、一度お風呂を中断して新鮮な空気(湿度の少ないリビングに行くなど)を吸わせつつ、体温を下げてあげましょう。

ただしこの時、犬が暑がっているからと突然、犬の全身に水を掛けてしまうと体温と水の温度差により、犬の心臓がびっくりして心肺機能へ負担を掛ける原因となります。ですので出来る限り自然な状態(空気の循環のみ)で体温を下げてあげましょう。

しかし、犬が暑さの影響で倒れる(横になる)場合は、熱中症などの危険な状態と考え、緊急時は水を犬の全身にかける、又は水で濡らしたタオルを被せ、犬の首や脇などを重点的に冷やしていくと良いですよ!

ストレスを感じやすい子

犬個々の性格には人間と同じでストレスを感じやすい子と、感じにくい子が存在し、犬は歳を取るに連れ、ストレスを感じ易くなると言われています。

その為、お風呂が嫌い(苦手)な子は特にお風呂に対してストレスを感じやすく、お風呂が苦手ではない子でも、歳を取るに連れストレスを感じ取ってしまう可能性があります。

犬のストレスは皮膚の脱毛や食欲不振、嘔吐や下痢などの症状を引き起こし、飼い主がストレスの原因を把握していないと状態がさらに悪化してしまいます。

ですので、〝犬は個々の性格によって、お風呂がストレスの原因となる〝事を飼い主はしっかりと把握しておきましょう。

もし、お風呂(湯船)に入ることがストレスと感じるのでしたら、シャンプーで洗う時間や湯船に犬を浸からせる時間を短縮(素早く行う)して、月1〜2回ではなく、月1回か2ヶ月に1回の頻度で行うと良いですね。

また、犬はお風呂(湯船)の温度でもストレスを感じる事も考えられますので、出来る限り低い温度(25〜32℃など)でお風呂(湯船)に入れてあげましょう。

最後に:夏の犬のお風呂回数や温度についてまとめてみました

夏の時期に行う、犬へのお風呂(湯船)温度と回数の目安はコレ!

  • お風呂(湯船)温度
    • 30℃〜38℃
  • お風呂(湯船)回数
    • 月1〜2回

ただし、個々の犬によって以下の体質や年齢層の場合は、適切なお風呂(湯船)温度や回数が異なります。

  • 子犬や老犬、又はストレスを感じやすい子の場合
    • 温度は25〜32℃
    • 回数は月1回〜2ヶ月に1回
  • 皮膚疾患や花粉症の場合
    • 獣医師の指導通りの温度と回数に設定
      • 疾患などの病気が絡む場合は、ネットの情報は参考程度に抑え、飼い主は必ず掛かりつけの獣医師の指導を守り、疑問に感じた点は担当の獣医さんに質問しましょう。
  • 暑さに弱い犬種の場合
    • 温度は25〜32℃
    • 回数は月1回程度

このように犬は個々の体質や年齢層、又は疾患などの病気、犬種によって最適となる夏のお風呂(湯船)温度や回数が違ってきます。

その為、犬がお風呂で〝ストレスを溜めて疲れる〝や、お風呂の湿度や温度が起因して〝犬が気絶する〝などを防ぐ対策として、飼い主は自身の犬に適した夏のお風呂回数や温度をこの記事を参考に一度考えてみては如何でしょうか?

夏の時期は暑い外気温により犬の体力が常に消耗されていますので、犬がストレスや体力を失いやすいお風呂は一年を通した季節の中でも、夏は特に注意を向けておく必要があります。


またね(`・ω・´)

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