朝鮮半島のdmz(非武装地帯)とは?トキやツキノワグマが生息するなどの自然の宝庫だった!?

こんにちわん壁|ω・`)ノ ヤァ

朝鮮半島のdmz(非武装地帯)でトキやツキノワグマが目撃された?

dmz(非武装地帯)で最後に目撃され絶滅したトキ

5月23日の先ほど、中国と日本をも自然分布域の一部となす、トキ(学名:Nipponia nippon)がソウルから350キロ南東の湿地に韓国当局によって40羽放鳥されましたね。韓国の国定記念物に指定されているトキは1979年に朝鮮半島を分断するdmz(非武装地帯)で最後に目撃されて以来、野生のトキを確認できず40年前に絶滅したとされています。

しかし、中国や日本にもトキの自然分布域があり、現在でも絶滅寸前であることに変わりはないが、トキの種が存在している事から韓国当局は中国政府から数匹寄付されて、トキの飼育繁殖計画を開始し、現在では363羽にまで増やすことに成功したようです。

朝鮮半島でトキが最後に目撃されたdmz(非武装地帯)では、5月10日に国際自然保護連合(IUCN)が定めているレッドリスト(絶滅危惧種リスト)で絶滅危惧Ⅱ類に分類されている、希少なツキノワグマの姿が研究用の無人カメラによって昨年10月に撮影されたと韓国環境省が発表していましたね。

ツキノワグマの姿に関しては、以前からもdmz(非武装地帯)で複数の兵士が目撃したという情報がありましたが、カメラに映りこんだのは昨年の10月に撮影されたのが初めてだそうです。

この映像を見た国立生態院(NIE)では、カメラに映りこんだツキノワグマは生後8~9か月の子供でdmz(非武装地帯)で親熊と共に生活していると考えられています。

しかしdmz(非武装地帯)とは世界で最後まで残る冷戦(Cold War)の前線地域となっており、dmz(非武装地帯)とその周辺には戦争に使用される地雷や要塞が数多く密集しています。何故、そんな地帯で希少なツキノワグマやトキが生息していた・生息しているのでしょうか?

dmz(非武装地帯)は野生生物の楽園だった?

人の手によって開発されていないからこそ自然が残っている

韓国と北朝鮮の軍事境界線にあたるdmz(非武装地帯)は休戦協定の一環として1953年に設定され、幅は約2マイル(約3㎞程度)、全長155マイル(約250㎞)のdmz(非武装地帯)では南北からの通行を禁止しています。また、内部のパトロールを行う兵士以外の立ち入りはめったに認められる事も無く、dmz(非武装地帯)内での開発事業も禁止されていますね。

このようにdmz(非武装地帯)にはいくつかの監視塔や数多くの地雷が埋もれている事以外では、60年以上も人が自由に足を踏み入れたり、人の手による開発が行われていないために、生態系が崩れる事も無く自然が多く残る数少ない地域の一つで野生動物の楽園としても有名ですね。

韓国環境省のdmz(非武装地帯)内の自然状況に関する報告は以下の通りです。

  • 6000種を超える動植物の確認
  • 絶滅の恐れや保護が必要と指定された動植物を106種確認
  • 絶滅危惧種を91種確認

dmz(非武装地帯)ではトキが生息していたように、タンチョウやマナヅルのような絶滅の危険性がある鳥類も数多く生息しており、鳥類の野生生物保護区のような地域になっているそうですね。

dmz(非武装地帯)は以下を横断しているため、多くの植物や動物が生息しやすい環境となっています。

  • 山地
  • 平原
  • 湖沼
  • 湿地帯

このように、様々な環境が存在する事で多様な生物が生息しているのですね。このことからdmz(非武装地帯)は、世界でも有数の生物多様性の宝庫とも呼ばれ、動物の中には以下のような種類が生息しています。

  • 絶滅危惧種
    • アムールヒョウ
    • ツキノワグマ
    • ジャコウジカ
    • クロツラヘラサギなど
  • 希少種
    • 野生ヤギ
    • キタオットセイなど

dmz(非武装地帯)は国土面積の1.6%程度ではあるが、朝鮮半島で確認されている生物の約20%が生息しており、絶滅危惧種は全体の4割程度、鳥類は約7割近くにまで達します。

このように南北に存在する韓国と北朝鮮による休戦協定の一環として定められた軍事境界線が皮肉なことに、野生動物にとっては人の支配下に置かれない自然の楽園として発展したのですね。

韓国側は2012年にdmz(非武装地帯)の南側(韓国側)区域のみ独断で生物圏保全地域に選定しようとユネスコに推進して進めようとしたが、北朝鮮による『停戦協定違反』として反対されていましたね。

その後2018年5月14日にフランス・パリのユネスコ本部議長室で行われた、韓国人初のユネスコ執行委員会議長に当選した〝イ・ビョンヒョン〝氏へのインタビューでは『南北が共にdmz(非武装地帯)を生物圏保全地域として申請すれば、早ければ来年にも選定は可能です』との意思を明らかにしていました。

また、ユネスコ内の世界遺産委員会の委員国の大使と共に朝鮮半島のdmz(非武装地帯)をツアーしたところ、自然遺産に登録しても遜色はないと高く評価されていましたので、今後どのような形でdmz(非武装地帯)が変化するのか、世界中が注目している生物圏保全地域の進展に目が離せません。


またね(*‘ω‘ *)

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